まずは、他人様の声ではなく、
自身の心を強く持つことが大切です
僧侶は、公務員ではありません。
生活が出来なくなるリスクは、
多くあります。
また、世間に出れば、24時間365日
僧侶・聖職で在ることを求められます。
そして、残念ながら、
福利厚生も、ほとんどの寺院では
ありません。家族を持つなら、
なおさら大変になる状況です。
しかし、
本願寺の職員さんになる道など、
生きる道はありますが、まずは、
ご自身が職業として
どのように生きていきたいのか?
そこまで見通していなければ、
流れに任せるだけでは
切り拓けない職業です。
「僧侶」になるには、
僧侶の籍を置いてもらえる
寺院との約束がある者でなければ
「得度(とくど)」を
受けることが出来ません。
僧籍を置くには、
毎年1万前後の賦課金(ふかきん)を
所属の寺院にお支払いすることも
必要になります。(お支払いについては
所属寺院のルールに沿います)
それらの流れを作ることも必要です。
もし、ひとたび、僧籍を置く者が
問題を起こしてしまえば、
所属寺院の名前に
社会的な傷がつきます。
そのことが、どれほどの
マイナスな行為になるのか?
そこまで考える必要があります。
ここでようやく僧侶としての
スタートを切ることになります。
その、スタートを切られてからも、
ひとたび、世間を見渡せば、
職業として、
コロナ禍でも助成金が無く、
ボーナスや有給休暇も無い、
定休日も無いような状況が
当たり前にありますので、
自身の気持ちとのバランスが、
最後の決め手になります。
僧侶になられる方の
ほとんどは、大卒ですので、
違う職業へ行ける権利も
多く持ち合わせます。
その中で、
僧侶を選ばれる気概は
私は好きです。
頑張られて下さい。
ともに歩んでまいりましょう。合掌