お通夜の際に、

喪主様がお寺へ

葬儀布施をたずねられると、

ご葬儀布施の５６万円と、

お寺の年間の護持費の

１万２千円を足した、

５７万２千円を

請求されたとのことです。

 

 

 

その内訳を貼り出しましたが、

今後も、これをされてしまうと

宗派の信用さえも、

失ってしまうもので

あるほどの、

大事件の入り口のように

感じます。

 

 

 

私は、

お寺で育ち、

京都のお寺の大学に行き、

本願寺でも学び、

広島のお寺で勤め、

大阪のお寺で勤め、

日本を憂い、

日本を願い、

日本のお寺を願い、

ここまで

生かさせていただきました。

 

 

私は龍谷大学では、

仏教学科に

在籍していました。

 

そこには、

私と同じ「お寺の次男」

という人も

多くいて、今でも、

その時の友人がいます。

 

みな、未来に向かい

頑張っていました。

 

しかし、

就職活動の時期になると、

僧侶という職業としての

脆弱性に誰でも

嫌でも気がつきます。

 

 

それもあってなのか、

たまたまなのかも

しれませんが、

私の「お寺の次男」の友人は

現在、

本願寺関連に就職をして、

実家のお寺に戻った友人と、

婿養子に入った友人以外は、

４０歳前後の今、

誰もお寺をやっていません。

 

 

それだけに、

いま、お寺と縁を

いただきながら

お寺に従事できている

者としては、

がんばりたい

ところなのですが・・

 

 

このほど、

トラブルを起こした

お寺側の説明文によりますと。

 

 

 

＜葬儀に関する御布施の内訳＞

 

■法名　２万円

■葬儀　３５万円

■初七日　7万円

■中陰５回　５万円

■満中陰　７万円

 

計５６万円

 

 

これが高いか、安いか。

もし、私に聞かれますと、

正直に申して、

常軌を逸した提示額です。

 

 

それと申しますのも、

大きく見て、西日本の、

浄土真宗本願寺派の

葬儀布施であれば、

お通夜から初七日までの、

全てを含めても、

２０万円～３０万円で、

じゅうぶんです。

 

いえ、さまざまな

お寺がありますので、

何とも言えませんが、

それでも、

お通夜から初七日までで、

葬儀布施が44万円。

 

 

この金額というものは、

葬儀布施の目安として、

浄土真宗よりも高く、

さらには、

「一番高い」と言われるような

他宗派の葬儀布施の

目安をも、

超えてしまっていることに

なります。

 

 

さらにはその金額を、

故人様をお見送りされる

方々に対して、

お寺が強い気持ちで、

請求する姿勢は、

悲しくもあり、

信じがたい姿勢であります。

 

 

 

そして、

葬儀布施と一緒に、

葬儀後のお参りの分も、

含めて請求することは、

正規のお寺として、

信用を失う行為です。

 

 

では、蓮生寺はどうなのか？

 

蓮生寺は、

この通りでございます。

 

 

＜蓮生寺の葬儀布施の目安＞

 

◆法名　葬儀布施に入っています

◆葬儀（通夜～火屋勤行）

◆初七日

 

ここまでのことで、

葬儀布施の全てを含めて

２５万円を、

1つの目安として、

いつもご案内をさせて

いただいております。

 

そこから、

もし、経済的に

大変でありましたら、

下げていただいても大丈夫です。

 

 

中には、

生活保護の方の

簡単な葬儀を

5万円で受けることもあれば、

火葬場だけの読経を3万円で

受けることもあるなど、

さまざまなお家の方と、

さまざまなケースでの

ご縁があります。

 

 

そして、葬儀後の

中陰のお参りが

ご希望でありましたら、

 

 

◆中陰のお参りを

ご自宅で行う場合は、

全てを含めて、

1万円を目安に

していただければ。

 

また、

 

◆本堂で、お寺だけで

お参りする場合は、

３～５千円を、ご案内させて

いただいております。

 

 

◆満中陰法要のお参りは、

本堂でも、ご自宅でも、

全てを含めて3万５千円を、

１つの目安として、

皆様方にご案内を、

させていただいております。

 

 

 

 

しかし大切なことは、

御布施は「お気持ち」であり、

定額ではありません。

 

しかし、

「願い寺と門徒」という中で、

「長い歳月の間に作られた流れ」

と、

いうものも、無視はできません。

 

 

しかしながら、

開式直前に、

お寺が喪主様に

御布施を突き返し、

開式時間を15分も

遅らせてまで、

折り合いをつけようとして、

お寺が家の方に、

お寺の振込口座の

メモ書きを渡し、

振込口座に入金するよう

指示してから、

極端に短い読経をして、

葬儀を終わらせたことなど、

あってはならないことです。

 

 

 

それ故に、今後に向けて、

もし、

願い寺様がおありの方は、

事前に、

葬儀布施のことを

聞かれていてください。

 

 

それと申しますのも、

ちゃんとしたお寺は、

故人様・ご家族様の今と

未来に対して、

必ず、お役に立ちます。

 

 

そもそも、

お寺とは、何百年の歴史があり、

ずっと、人様と、故人様と、

家族様、一族様のことを

守る意志を

持ち続けている場所です。

 

 

ですので、

お寺と縁を繋げることには、

経済的な負担も

必要にはなりますが、

ほとんどのお寺は、

無理を言わないので、

今のお寺様との縁を、

これからも大切に

されるという選択が、

自身の未来や、

家族の未来にとって、

プラスになる可能性が

とても大きくなります。

 

 

 

ただ、私としては、

葬儀のときに、

高額にならざるを得ない

この仕組みを

変えたいとも考えていますが、

税金の投入が無い限りは、

とても難しいところです。

 

 

やはり、

袈裟を着て、

正座をして、

人様と対面になるという

専門職であり、

また、

人生の一番の悲しみや

苦しみを抱える場面で、

その方々の前に

立たせていただくということが、

安い仕事になってしまっては、

違う仕事を選択せざるを

得なくなります。

 

 

などなど、

さいごは

脱線してしまいましたが、

私でよければ、

蓮生寺のことであれば、

何事でもお答えしますので、

いつでもお電話を

おかけいただければ幸いです。

 

 

それでは、

これからも、ともに、

なんまんだぶつの大道を

歩んでまいりましょう。合掌